| ■Character 〜登場人物紹介〜 |
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川相 芳文 Kawai Yoshifumi |
主人公。四年ほど前に母親を亡くし、その時から周囲の人々の顔を認識出来なくなってしまった。
今の彼の目に映る人間は皆、さまざまな色の「モヤ」に包まれていて、どんな顔をしているのか全く窺い知る事が出来ない。
色の意味は彼にもまだ分かっていないが、唯一つ、黒色はもうすぐ死ぬ人間だということだけは分かっている。
そのため人と積極的に関わる事を恐れていたが、ある出会いが彼をトラブルの中心へと引き込んでいく事となる。
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天使さま Tenshi |
芳文がある夜にめぐり合った天使さま。でも自称。
彼にとっては4年ぶりに目にした、「色に包まれていない女の子」。ぷかぷか空に浮かんでいたりするけれど。
見た目は芳文より何歳か若い、金髪ショートカットの快活な少女。でも割と直情的で喧嘩早い。
彼女の持ちかけた頼みごとが、芳文をとんでもない事に巻き込んでいくことになる。
「ほら、だからあたしは人間じゃくて天使なんです。納得してくれました?」
「よ、よ、芳文さんのへんたいやろうーっ!」 |
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高砂 美緒 Takasago Mio |
芳文が天使さまの頼みで、関わりあうことになった少女。彼からすると吐き気がする位に真っ黒いモヤに包まれた、自殺志願の困ったさん。
もってまわったしゃべり方と立ち居振る舞いで芳文を振り回し続ける。彼女の困った考えを何とかする事が、彼と天使さまの当面の約束事となるのであった。
「ベ……ストは尽くした、つもりだよ。だからここで諦めても、責めはしないで……」
「私の知る限り、うさぎという生き物は、耳が両方付いているものだと思うのだけどね」 |
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堀内 孝信 Horiuchi Takanobu |
芳文の中学校時代からの友人。しかし人の顔を見る事が出来なくなってからは、芳文から親しげに話しかける事はなくなってしまった。それでも今までどおり芳文に対して温かく接してくれる貴重な人間だったりする。
社交的で、口調は割と軽薄。でも、ぶれない芯を一本持ってる好漢である。
「ちゃんと登録しておいてくれよ? 見なかった振りして消すとか勘弁な」
「俺ら健全な男子高校生が、こんな詰まらん授業受けてるときなんか、エロい事の一つも考えてなんぼっしょ?」
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山本 司 Yamamoto Tsukasa |
芳文たちの学校の保険医。ショートカットに成熟したスタイルを白衣で押し隠してフェロモンを撒き散らす、イタイケな男子の強い味方。
保健室半常住の美緒とは非常に仲がよい。
校内ゴシップに目がなく、図らずも美緒と関わることになった芳文にも興味津々の様子である。
「他の先生には今日はずっと保健室にいるって伝えてあるから、今日くらいは安心して寝てなさい」
「あらあら、いいわね。そういう話嫌いじゃないわよ。詳しい相談乗ってあげようか?」 |
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■ 稲生 玲菜(いのう れいな) |
学年トップクラスの成績を維持し続けている才女。美緒とは何度か保健室で顔をあわせたりする間柄だった。
猫を思わせる切れ長の目が印象的な、艶やかな美少女。しかし彼女の熱視線と興味は、普通の女の子とは真逆の方向に向けられるとのもっぱらの噂である。
ある日偶然に美緒とスーパーの鮮魚コーナーで出会った事から、付き合いが育まれていく事になる。
「あら、それなら同じ学校で、ここで声を掛けてくれたのも何かの縁よね?」
「それにしても美緒さんて、スレンダーなイメージだったけど。思ったより胸とかあるのね。驚きだわ」 |
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■ 柏木 公大(かしわぎ きみひろ) |
玲菜の幼馴染にして、彼氏。堀内の友人でもある。美緒と玲菜が知り合った事で、芳文とも知り合う事に。
小柄な体格で(芳文より頭半分ほど低い)、そして美少女と見間違うような顔立ちをしている。でも非常に口が悪い上に、割と荒事もこなせる運動神経の持ち主。
玲菜に振り回される毎日に溜息をつきながら、割とそれを楽しんでいる。
「いや君とか柏木とか要らなくて、公大でいいって」
「白菜と豆腐とえのきとネギをぶち込んで水炊きにしたぞ。味は保障しねぇが。とりあえず食え。食って少しすっきりしろ」 |
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